ハイバックのローテーションを調整することで、
・膝を内側に入れる姿勢がとりやすくなる。
・かかと側に体重をかけるヒールサイドターンがやりやすくなる。
などの効果があります。
膝を内側に入れやすくなると滑りが安定するので、カービングやグラトリ、パークやパウダーすべてが滑りやすくなります。
またハイバックがヒールエッジに対して斜めだと、かかと側にかけた荷重が分散されパワーロスを生みます。そこでなるべくヒールエッジに平行に合わせることで、荷重を1点集中できるようになります。
ただローテーションの使いやすさには個人差があります。ローテーション無しのほうが力が伝えやすいという意見も多数あります。
近年のFLUXなど一部のメーカーでは、最初からローテーションが調整できないなど特に重要視されていないようです。
気になっていたけど調整したことがない人は、ぜひ1度自分の滑りに合うか試してほしいです。
ローテーションの調整に必要な道具
バインディングの調整のほとんどはドライバーでできます。ローテーションの角度調整もドライバーのみ!
今回は【RIDE A-8】を使用するので、ドライバーは【No.3】という規格を用意します。
(※他メーカーでは、ストラップのビスなどNo.2を採用している場合もあります。)
・一般家庭で使用するドライバー・・・No.2
・バインディングで使用するドライバー・・・No.3
【No.2】でも使うことは出来ますが、かなりの確率でビスがなめってしまいます。【No.3】のドライバーはスノーボードショップやホームセンターで購入できるので、1本持っておくことをオススメします!
ちなみに、ラチェットなどの細かい部分で【No.2】などのドライバーを使う場合もあるので【No.1~No.3】まで用意しておくとよいでしょう。
No.0~No.3などの複数のドライバーがセットになったラチェットドライバーも携帯用に便利です!
ハイバックのローテーションの調整
初期設定のローテーションはバインディングと平行になっているので、ヒールエッジと平行になるよう角度を調整しましょう。
ベースプレート、ヒールカップ、アンクルストラップ、ハイバックをまとめて締めているビスを緩めます。
同じように反対側のビスも緩めます。
ビスは外さないで緩めるだけで大丈夫です。ビスを緩めたら、手でハイバックを回します。
ヒールエッジに対してハイバックが平行になりました。
ちなみにメモリに注目してみるとどれだけ動かしたのがわかります。
RIDEの場合、購入時のハイバックはビスがど真ん中にありバインディングに対して平行になっています。ヒールエッジと平行なセッティングにするとビスの位置がずれているのがわかります。
前足アングル12度に対し、ローテーションの角度を最大まで回し平行になりました。
ローテーションの角度はバインディングのサイズやメーカーや製品によって様々です。ご自分の板に合うように微調整してください。
その他のバインディング調整
バインディングには、上達しやすい細かなセッティングがいろいろ用意されています。
セッティング1つで滑りの上達に違いがでるのがスノーボードのおもしろいところです。
ご自分に合うセッティングが見つかるといいですね^^