たいていのメーカーのバインディングはディスクのビスをずらしてセンタリング調整をしています。ただRIDEやUNIONなどで使われているミニディスクではセンタリングできる溝がありません。
そんな時は、ヒールカップをずらしたセンタリング調整をします。
ということで今回の記事は、ヒールカップをずらしたバインディングのセンタリング方法を解説していきます!
センタリング調整に必要な道具
バインディングのセンタリングに必要な道具はドライバーのみ!ただし、メーカーによってドライバーの規格(サイズ)が違うので気をつけましょう!
今回は【RIDE A-8】なので、ドライバーは【No.3】という規格を用意しました。
一般的なドライバーは【No.2】という先端のサイズが中くらいの規格ですが、それに対してバインディングで使うドライバーは先端が少し大きい【No.3】という規格になっています。
【No.2】でも使うことは出来ますが、かなりの確率でビスがなめってしまいます。【No.3】のドライバーはスノーボードショップやホームセンターで購入できるので、1本持っておくことをオススメします!
ちなみに、ラチェットなどの細かい部分で【No.2】などのドライバーを使う場合もあるので【No.1~No.3】まで用意しておくとよいでしょう。
No.0~No.3などの複数のドライバーがセットになったラチェットドライバーも携帯用に便利です!
※ドライバーはRIDEでは#3ですが、メーカーによっては#2の場合もあります。
※工具無しでヒールカップの調整ができるバインディングもあります。
ヒールカップでのセンタリング方法
ブーツを横から見た時に、つま先側とかかと側の長さが均等か確認します。この時にどちらかが出っ張っていたら均等になるように調整します。これがバインディングのセンタリングの基本的な目安になります。
センタリングの調整の仕方は、
・ディスクを縦にして溝をずらす
・ヒールカップの長さを変える
ですが、今回はヒールカップの長さを調整してセンタリングを行います。
センタリングをディスクの溝を使って調整したい場合はこちら!
ヒールカップを前後にずらす
下記の画像のビスを緩めるとメモリに沿ってヒールカップをずらすことができます。(反対側2箇所も緩めます。)完全に緩めるとストラップやビスなどが外れてしまうので、ヒールカップをずらせる分だけ緩めればOKです。
ビスを緩めたらヒールカップをずらします。
ブーツの位置が均等になるようにメモリを合わせます。わかりやすいように最小と最大サイズに調整してみました。
こちらが最小サイズのヒールカップです。
こちらが最大サイズのヒールカップです。
ブーツのサイズが小さい場合は前に、大きいなら後ろにずらすと丁度いい場所が見つかると思います。今回はブーツのつま先側が少し前に出ていたので、後ろにずらして均等に合わせてみました。
調整前
調整後
無事センタリングが出来ました。作業はこれだけです。簡単でしょう!
ただ、センタリングしたからと言って必ずしも滑りやすいとは限りません!
理由は、
・重心や感覚、体のクセなどは人それぞれ違うため
・ブーツと実際の足のサイズが違うため
・板の特性によって重心を変えたほうが滑りやすい場合もある
体の軸の中心は人それぞれ。つま先重心の人もいればかかと重心の人もいます。僕は基本かかと重心のクセがあるので、センタリングを若干つま先側に寄せてバランスを取ったりします。
またブーツを履く時って、足をかかと側に合わせて履きますよね?かかと側に合わせる場合、つま先側が若干かかと側に寄ってしまいます。そのためブーツをセンターに合わせたつもりでも、実際の足は若干かかとよりの重心になっています。
ヒールサイドターンはしやすいのに、トゥーサイドターンはやりずらいという人はまさにこの現象かもしれません。そういう場合は、ブーツのつま先側を気持ち前にセットすると重心が合いやすくなります。
その他ショートファット系の板を使っている場合、センタリングを少しかかと側にずらしたほうがトゥーサイドターンがやりやすかったりする人もいます。
まずはど真ん中に合わせて、滑りながら自分のしっくりくる位置にセットするのが良いでしょう!
その他のバインディング調整
バインディングには、上達しやすい細かなセッティングがいろいろ用意されています。
セッティング1つで滑りの上達に違いがでるのがスノーボードのおもしろいところです。
ご自分に合うセッティングが見つかるといいですね^^
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