「パウダースノーを楽しめるスキー場ってどこにあるの?」
スキーやスノーボードが上達してくると、新雪が降り積もるサラサラパウダースノーを滑ってみたいって人は多いんじゃないでしょうか?
圧雪車で踏み固めたカービングしやすい雪もエッジが効いて気持ちいいですが、
圧雪してないフカフカな雪の浮遊感もたまらないですもんね!
パウダースノーを楽しめるスキー場は、トップシーズンの1月2月ならだいたいどこのスキー場でも味わえると思います。(一部西日本のゲレンデはどこまでかわかりませんが。)
豪雪地帯のスキー場の朝一のランや、非圧雪バーンが多いコース、気温の寒い地域のゲレンデや標高の高い雪山など、さまざまな条件が当てはまるスキー場に行くと滑ることができます。
パウダーランでは耐水性、透湿性に優れたウェアを着て体温を冷やさないようにしましょう!
今回の記事は、その中でも特に最高のパウダーランが出来る個人的におススメなスキー場をご紹介したいと思います。
目次
パウダースノーが楽しめるスキー場
サラッサラなパウダースノーが楽しめるスキー場と言えば北海道が有名ですね!
ですが、北海道に匹敵する雪質を誇るゲレンデは群馬・長野・新潟など関東近郊にもたくさん存在します!
キロロスノーワールド / 北海道
北海道の中でも最高峰の積雪と最上級の雪質を味わえるスキー場。
世界中からパウダーライダーが集まってくることでも有名ですね。
ガンガンパウダーを攻めたい人はゴンドラを降りてからの、
朝里第二Bコース
朝里第二Cコース
エキスパートA
エキスパートB
パウダーライド
または、長峰第二エキスプレスを降りてすぐの、
長峰第二Bコース
が狙い目コースになってます。
上級者コースは厳しいという方には、余市第二リフトを上った、
余市第二Bコース
がおすすめです。
上級者コースになってますが、あまり人がこないし、そんなにむずかしいコースでもないので攻めやすいと思います。
パウダーが残っている可能性も高いし、難しかったら斜度の緩い方へ逃げることも出来るので安心ですよ。
ニセコマウンテンリゾート グラン・ヒラフ / 北海道
北海道一の広大な面積を持つこのゲレンデは、世界中のスキーヤー・スノーボーダーの聖地となっています。
ニセコ・ルスツ付近の雪質は、水分率約5%、残りの95%はほぼ空気という、最高峰のパウダーを味わえる貴重なゲレンデです。
北海道の雪質ってほんと軽い。
札幌の街中でさえサラサラのパウダーが味わえますから。
ヒラフの醍醐味は、
森林限界非圧雪ゾーンのラージコース
山頂からのツリーラン
が最高に楽しいところ。
腰パウどころか脇パウまで積もった新雪を味わえますよ。
そのまま山麓まで、
スーパーコース
も気持ちいいですね。
コースバリエーションも豊富で、最大斜度40度、最長滑走距離5300m。
ナイターでもゴンドラが動いており、ロングランが出来るのも魅力です。
客層の半分以上が海外からの旅行者で、まるで外国に行ったような気分になります。
敷居が高そうに感じますが、実は初級者からファミリー層にも楽しめるコースもあるんです。
そしてゲレンデから望む羊蹄山は、世界レベルの絶景と言えるでしょう。
マウントレースイスキーリゾート / 北海道
上質なパウダースノーに、新千歳空港からのアクセスも良い。
道央の中でも北海道の中心に近く雪質もサラサラです。
ホテルとスキー場が直結しているので、部屋からそのままゲレンデ直行で朝一フカフカパウダーをいただけます。
ツリーランが最高なのが、
スリリングライン
で、ガンガン難所を攻めたい人は、最大斜度43度の超上級コース、
カービングライン
がおすすめ。
初級者は迂回路が無いので絶対行かない方が良いです。
天気が良いと、山頂からは札幌方面、日本海まで眺めることができます。
ロッテアライリゾート / 新潟・妙高
スキー場でパウダースノーを味わえる環境が、日本一整っているといえる場所でしょう。
豪雪地帯で有名な妙高にあり、その年間平均降雪量はなんと18m。
滑走可能コース全体の約8割が非圧雪ゾーンという、パウダーライダーのためのゲレンデと言っても過言ではありません。
ここで朝一から滑った人なら絶対にパウダー中毒になっていることでしょう。
コースマップの紫の部分がすべて非圧雪ゾーンになります。
ハイクからの、
大斜面
で極上パウダーを、いただけるだけ食べちゃいましょう。
日本海側の雪質は少し水分があるので、北海道のような雪を切るような軽さと言うよりは、ほんと「浮く」という表現が合う気がします。
大毛無山の山頂から飛んでいるような感覚を味わえ、ドーパミン大量分泌です。
施設もリゾート気分を味わえるので、滑る以外も楽しいですね。
2006年に一度スキー場が閉鎖に追い込まれ、アライファンは悲しみに包まれましたね。
でも2017-18シーズンから新しいアライリゾートとして復活。
まだアライの豪雪パウダーを体感したことが無い人は、絶対行くべきだと思います。
ロッテアライリゾート1日券×5枚
通常価格30,000円→15,000円(50%オフ)
詳しくは下記の記事をご覧ください
妙高杉ノ原スキー場 / 新潟・妙高
こちらも豪雪地帯の妙高に位置するスキー場。
最大滑走距離8.5km、1,855mの山頂から高低差1,124mを一気に滑り降りるロングコースが魅力です。
山頂からの、
スーパージャイアントコース
でまずは浮遊感満点のパウダーを味わいます。
なかなか斜度があるので無理そうなら、
シャクナゲコース
から一気に山麓まで滑り降りるのもとても気持ち良いですよ。
このスキー場は8割がた初中級コースで、コース幅も比較的広く安心して滑れると思います。
苗場スキー場 / 新潟・湯沢
誰もが1度は聞いたことのあるスキー場と言えば苗場スキー場ではないでしょうか?
第2回目からのフジロックフェスティバルの会場としても有名ですね。
苗場はスキー場が華やかで施設も充実しています。
ゲレンデの面積も広大で、標高も高いので山頂の雪質はそれはもう浮遊感たまらないパウダーが味わえます。
朝一でゲレンデに到着したら、まずはトップまで登って、
筍山ゲレンデ
の非圧雪ゾーンを滑りましょう。
新雪が降った日はそのまま、
筍平ゲレンデ
もフカフカパウダーになってます。
ちなみにこちらのコースは初級者コースになっていて安全です。
まずはそのあたりを繰り返し滑りパウダーを堪能したらそのまま、
男子リーゼンスラロームバーン
女子リーゼンスラロームバーン
男子スラロームバーン
に挑むのも楽しいです。
ただパウダー食われすぎてモーグルコースになってる場合があるので、その時は、
ダウンヒルコース
に迂回して、
第4高速ゲレンデ
に回るのが滑りやすいかなと思います。
新雪さえ降れば山麓でも結構パウダーは味わえます。
神立スノーリゾート / 新潟・湯沢
関越道「湯沢IC」から車で3分の好立地にあるスキー場。
雪道の運転が苦手という人にもおススメできるゲレンデです。
まずは全長300mの極上非圧雪コースの、
スーパーアンタレス
を滑り、2019-20シーズンから登場した、
ツリーヘラクレス
で、木々を縫うスリリングなライディングを楽しみましょう。
と言いながらも、最近できたコースなので僕は滑ったことがありませんっ(汗)
スーパーアンタレスで余裕だった人は、
ヘラクレス
オリオン
の最上級コースのパウダーに挑みましょう。
最大斜度45度のオリオンは…「崖」ですw
でもアドレナリンがガンガン出てきて面白いですよ。
岩原スキー場 / 新潟・湯沢
岩原も「湯沢IC」から10分もかからないほどの好立地にあります。
湯沢のスキー場の特徴は、日本海からの少し水分を含んだ雪がどっさり降ります。
トップシーズンの岩原は、圧雪してあっても一度雪が降りだせば、1時間もしないうちに膝が埋まるほどパウダーゲレンデに様変わりします。
胸パウを求める人なら、山頂から
ジャイアントコース
を滑り、未圧雪の開放感溢れるバーンを味わいましょう。
もう一度山頂まで登ったら次は、
テクニカルコース
ナチュラルコース
の新雪非圧雪のパウダーにシュプールを残しましょう。
初級者の人は、山頂まで登ったら、
クルーズコース
で林間コースを楽しみ、その先に、
ロマンスコース
という初級者でも楽しく滑れる非圧雪コースがあります。
ここでパウダーランの練習をしてみるのも良いと思います。
岩原は全てのバーンが解放感に溢れており、滑りながら見える谷川連峰が絶景です。
志賀高原 焼額山スキー場 / 長野・志賀高原
本州の山々でも最高峰の雪質をほこる志賀高原。
その良質なパウダースノーが生れる理由は、日本海沿岸の山々に水分を多く含む雪を降らせ、その後、水分を放出し乾燥した良質なパウダースノーが標高2000mの志賀高原に積もるためです。
焼額山スキー場で非圧雪ゾーンを求めるなら山頂まで登り、
スーパージャイアントスラロームコース
または、
ジャイアントスラロームコース
から一気に山麓までパウダーランがおススメです。
ちなみに【9分15秒】から焼額山スキー場の映像になります↑↑↑
新雪が降り積もった翌日は、
オリンピックコース
がめちゃめちゃ気持ちよくておススメです。
栂池高原スキー場 / 長野・白馬
白馬の雪質は北海道にも負けません!
新雪が降った翌日は、全コースで雪質抜群のパウダーランが楽しめます。
まずは栂池のパウダーと言ったらやはり、
馬の背コース
を味わうのが最高に楽しいですね。
非圧雪の馬の背は、新雪が降った時には極上の浮遊感を味わえます。
出だしが少し狭いので、コース外に落ちないように気を付けましょう。
栂池高原スキー場の良いところは、一番下のゲレンデはすべて初級者コースになっている点です。
またその中でも、コース幅1200mにも広がる、
鐘の鳴る丘ゲレンデ
がおススメ。
どれだけロングターンをしても他の人にぶつかる心配がないので、初級者の練習にもってこいです。
最大斜度18度、平均斜度8度のゆるやかバーンなので、新雪が降れば930mを直滑降で滑り降りるのもとても気持ちいいです。
またナイターでのパウダーランがとても幻想的です。
僕がスノーボードを好きになったのも「鐘の鳴る丘ゲレンデ」ナイターでのパウダーランでした。
斑尾高原スキー場 / 長野・斑尾
日本一のツリーランコース設置数を誇る、地形を活かした滑りが堪能できるスキー場です。
また日本有数の豪雪地帯で、通称「Madapow」という圧倒的なパウダースノーも楽しめます。
まずは山頂まで登り絶景な景色を堪能したら、非圧雪コース
アドベンチャーアイル
を滑り、そのまま斑尾名物ツリーランの、
Powder Wave 2
に行きましょう。
最大斜度は35度。全長1500mのパウダーツリーラン。
木々の感覚も滑りやすく、なかなかのロングコースを味わえます。
沢地形をいかした自然のハーフパイプを楽しみたい人は、その名も
SAWA
がおススメです。
丸沼高原スキー場 / 群馬・片品村
群馬のスキー場は北海道に負けないサラサラな粉雪が自慢。
とくに丸沼高原スキー場は、山頂が標高2000mと高く、水分の少ない雪が豊富に積もります。
またロープウェイで一気に山頂まで登れるところもありがたい。
山頂を降りたら、
しらねコース
を進み、上級コースの
シルバーコース
へと進みます。
新雪が降った後のシルバーコースは、雪を切るような極上なパウダーゾーンとなります。
川場スキー場 / 群馬・沼田
山頂1870mの川場スキー場も素晴らしい粉雪を降らせることで有名です。
山頂から2000mのロングランが楽しめる、初級者からでも滑れる
クリスタルコース
は、新雪が降った時にはいっきにパウダーコースに変わります。
また20-21シーズンから
SIDE COUNTRY AREA
というパウダー専用ゾーンがオープンするそうです。
これは期待しちゃいますね。
また、基本的にコブですが、新雪が降った時の
無名峰ダウンヒル
なんかもパウダーを楽しめるコースになってます。
フカフカだと思ったら急に下のコブにひっかかる場合があるので、気をつけて滑った方が良いです。
ホワイトワールド尾瀬岩鞍 / 群馬・沼田
山頂標高1703mでこちらもサラサラなパウダーが自慢のスキー場。
非圧雪コースが全部で6コース。
その素晴らしさは、スキーヤーの多さでわかるでしょう。
パウダーファンにはたまらない群馬の聖地ですね。
ゴンドラ山頂からの、
国体男子コース
で、まずは1800mのロングパウダーランを堪能しましょう。
パウダーコースは豊富にありますが、
みずならコース
の非圧雪ゾーンが滑りやすくておもしろいですね。
初級者でもパウダーコースは滑れるの?
基本的なターンが出来る人で、初級から中級コースを一通り滑れるくらいのレベルなら問題ありません。
まずは傾斜が緩いコースから挑戦することをおススメします。
ただしテール側への体重移動など、圧雪されたコースとは滑り方が違うので慣れるまでは大変かもしれません。
パウダーランの良いところは、
・空を飛んでいるような最高の浮遊感
・転んでも痛くないのでガンガン攻めれる
この浮遊感は神様から与えられた最高の贈り物ですね!
すべてのパウダーライダーがこの快感を求めていると言っても過言ではありません。
パウダーランの危ないところは、
・雪が深くなっているのでコースの形状がわかりずらい
・転倒したらなかなか起き上がれない
・ツリーランの場合、木にぶつかり大けがの可能性がある
新雪が降り積もっていたり降っている場合、コースの形状がわかりずらい時があります。
走行不能になりコース外に出てしまったり、新雪の下がコブやアイスバーンになっていて膝腰を痛める場合もあります。
またパウダーあるあるですが、新雪が深いところで転倒したらまずすぐには起き上がれないでしょう。
僕は20分ほど戦ったことがありますw
そして一番危ないのはツリーランで木に激突なんてこともあります。僕の知り合いで、お腹に木の枝が突き刺さり緊急搬送された人もいました。
ツリーランの際はヘルメットやプロテクターを着用したほうが安全です!
そのほかクレバス、ツリーウェル(樹木の周りに深い穴が空いた現象)や、ツリーホール(雪解けで樹木のまわりが露出して地面が出ている現象)など、落ちると危険な場所もあります。
このように、楽しいことの裏には危険が伴います。
まずは簡単なコースで、天気の良い時に、慣れている人などと一緒に滑るのが良いと思います。
自分のレベルを理解し、注意を怠らなければ、スキーヤー・スノーボーダーにとってパウダーランは最高の醍醐味になるはずです。
またパウダーコースメインで滑るなら、セットバックやビンディングの角度をちゃんと調節したほうが滑りやすくなります。