スキーヤーやスノーボーダーにとって、春シーズンで服装と同じくらい悩むのが、
板が走らないっ!!
ことですよね?
春シーズンの湿雪ではワックスの選び方で板の走り方が変わってきます。
今回の記事では、春シーズンで板が走らない原因とその対策、そしておすすめのワックスを解説したいと思います。
【関連記事】
・春シーズンに板が走らなくなる原因がわかる
・春シーズンに板が走るようになる対策がわかる
・春シーズンにおススメのワックスがわかる
目次
春雪で板が走らなくなる原因と対策
板が走らなくなる原因は主に2つあります。
原因1 シャバ雪
春シーズンでは日中プラス気温が多くなり、水分を多く含むいわゆるシャバ雪になります。
板が走る構造は、ソールと雪の摩擦抵抗の熱によって溶けた水分を潤滑剤としています。
しかしシャバ雪に含まれる水分は多すぎるため、板がその水分を排出しきれなくなってブレーキがかかってしまいます。
フッ素高含有ワックスを塗る
水分をはじく力が強いフッ素高含有ワックスを使うとよいでしょう。
ワックスにフッ素がたくさん入っているほうがその分水分の排水がよくなるので、その水分を潤滑剤として板が走るようになります。
原因2 汚れ
春の湿ったシャバ雪には特有の汚れが混ざっています。
・土
・枝葉
・松やに
・黄砂
・花粉
・圧雪車からこぼれる油
・ワックスのカス
などいろいろです。
この汚れが板にくっつくと摩擦抵抗により静電気が起こり板が走らなくなります。
汚れを落とし静電気を抑えるワックスを塗る
汚れをブラッシングやリムーバーなどで落とすことと、静電気を抑える力が強いワックスを選びましょう。
グラファイト含有の物や、二硫化タングステン含有の物などが有名です。
春スキーにおススメの滑走用ワックス
GALLIUM ガリウム 黄砂用 D-CONTROL
ホットワックスと生塗りに対応しており、商品名通り春先の汚れたザラメ雪に対応したワックスです。
フッ素含有なので水分が多い雪でも快適に滑ることができます。
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GALLIUM ガリウム STRONG PASTE Hot
マイナス3度以上のすべての雪に対応したペースト状のワックス。
フッ素高含有でシャバ雪にも対応。
スポンジでペーストしてコルクで伸ばすだけなので、ホットワックスが面倒な人におススメです!
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GALLIUM ガリウム STRONG LIQUID
湿雪やザラメ雪に効く液体フッ素ワックス。
春先の汚れた雪や黄砂などに特に効果があります。
これはソールにスプレーするだけでOK!
しかも全雪質に対応で楽ちんですね。
またSTRONG PASTE Hotと組み合わせるとより効果を発揮します。
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DOMINATOR ドミネーター BOOSTER DS
日本の特殊な雪質に対応させるために開発されたワックス。
ホットワックスと生塗りに対応しており、二硫化タングステンが汚れた雪に発生しやすい静電気を防ぎ、高フッ素がシャバ雪の水分を瞬時に弾いて快適な滑走をさせてくれます。
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DOMINATOR ドミネーター BOOSTER DP
BOOSTER DS同様、二硫化タングステンと高フッ素の力で春雪の汚れや水分に対応した滑走用ワックスです。
ペーストなのでいつでもサッと濡れるので便利!
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ZARDOZ ザードス ノットワックス ポケットパックG
出典:ZARDOZ(ザードス)
汚れも寄せ付けにくく、すべての雪温で良く滑り、ウェットな雪で特に高い滑走性能を発揮する純度100%の液体フッ素系オイル。
リムーバーでソールの汚れを落としたら、あとはサッと塗るだけ!
しかも拭かなくてOK!ブラッシングもスクレイピングも必要なし!
小さいのでウェアのポケットに入れておけばいつでも塗り足せます。
ワックスなんてめんどくさいという人には最高なアイテムです!
ノットワックスはボトル1本で15回以上塗ることができるので、コストパフォーマンスもよいです!
ワックスがなくなった場合は、ボトルとフェルトのみの詰替も販売しています。
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ベースワックスで滑走用ワックスの効果を高めよう
フッ素やグラファイト、二硫化タングステン含有のワックスは効果は抜群だが、ソールへの吸着性が弱いため滑っているとすぐに落ちてしまいます。
そのためソールへの吸着性が強いパラフィンワックスを先にベースに塗っておくと吸着力が増し、よい長く春雪を楽しめます。
また柔らかいベースワックスを使うとせっかく入れたワックスがすぐ抜けてしまうので、硬めを使うのがおススメです。
個人的な感想ですが、ガリウムだったらBLUEくらいでちょうど良いかなと感じます。
GREENを入れれたらナイスですが、どうせ汚れて落とすことになるのであまり気合を入れないでも良いと思います。
春シーズンのワックスのベストな塗り方は、
1.ベースは硬いパラフィンワックスで保護
2.滑走用に春シーズン用の高フッ素ワックスを塗る
3.グラファイトor二硫化タングステン含有のワックスを塗る
というようになります。
これはあくまで個人的に良いと思う塗り方なのでご参考までに!
春スキーやスノーボードでは、どれだけワックスを考えたところで1日ベストに滑るのは正直難しいです。
ベースは塗らないで、ペーストやリキッドなどで簡単に濡って、汚れで走らなくなったらリムーバーで落として再度ペーストとかでも全然問題ないです。
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ワックスを塗る前に板が汚れていないかチェックしよう
ワックスを塗る前に、まずは板のソールが汚れていないか確認しましょう。
ソールが汚れていたらワックスを塗ってもあまり効果が発揮できません。
必ずワックスを塗る前に汚れを落としましょう!
ソールの汚れの落とし方は、
1.スクレーパーやブラッシングで削る
汚れが落ちれば後の工程はいりません。
落ちない場合は、
2.リムーバーをキッチンペーパーなどに染み込ませソールの汚れを浮かせる
3.ソールから浮いた汚れをキッチンペーパーなどで拭きとる
4.銅ブラシで1方向にブラッシングして取り切れなかった汚れを落とす
5.マイクロファイバーで静電気を拭き取る
という手順になります。
ソールの汚れが落ちたらワックスを塗るようにしましょう!
春シーズンでも営業しているスキー場
4月以降も滑れるスキー場は全国にたくさんあります。
まだまだ板を片付ける時期じゃないですよ!
下記の記事に春シーズンのスキー場の特徴や、営業中のゲレンデの情報を載せています。
春シーズンにも最適な機能性抜群なスノーボードウェアをご紹介しています。
春シーズンはリフト券が安いので、たくさん練習できます。
セッティングの見直しなどしてみるのはどうでしょうか?
みなさんの春シーズンが良きスノーライフになりますように(^^)
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