人気のモンテッソーリ教育とは?おすすめの教具や家でも出来る教育を解説

人気のモンテッソーリ教育とは?おすすめの教具や家でも出来る教育を解説

最近ではいろいろなメディアで取り上げられているモンテッソーリ教育。

日本では藤井総太棋士が受けていたことで世間に広まった子育ての教育法ですね。
芸能人の中でも取り入れだした人も多くなってきており、今後注目の教育法になっていくでしょう。

モンテッソーリ教育をよく知らない人も多いと思いますので、今回は、「モンテッソーリ教育」とは何なのかをわかりやすく解説していきます。

今回の記事を読んでわかること

・モンテッソーリ教育の教育内容がわかる
・モンテッソーリ教育が子どもに与える効果がわかる
・モンテッソーリ教育のメリット、デメリットがわかる
・モンテッソーリ教育を取り入れている保育園・幼稚園がわかる
・家庭で簡単に取り入れられるモンテッソーリ教育がわかる
・モンテッソーリ教育のおすすめの教具(知育おもちゃ)がわかる
・子どもに対する親の接し方がわかる

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モンテッソーリ教育とは

モンテッソーリ教育とは

モンテッソーリ教育とは、イタリアで最初の女性医師であるマリア・モンテッソーリが考案した教育方法です。

子どもを科学的に観察し、独特の教具(知育おもちゃ)や教育法を用いて、自分のことは自分で行動できる、自主性のある人間を育てることを目的としています。

教育方針としては、

・子どもの持っている内なる力を信じ、伸ばすために、大人が環境を整え見守る教育

を行っていきます。

そして子どもは、環境を通して自分で成長できる能力である「自己教育力」を伸ばしていけるようになります。

モンテッソーリ教育で大事なことは、

・子どもは大人と全く違う感覚や学びの世界を生きている
・子どもの目線になって考えないと、子どもの気持ちはわからない

ということです。

子どもの「やりたい!」という集中力を、まわりの大人が見守り、やりやすいように環境を整えてあげましょう。

モンテッソーリ教育を受けた著名人

モンテッソーリ教育を受けた著名人

モンテッソーリ教育を受けて育った著名人はたくさんいます。

経営者
・ラリー・ペイジとセルゲイ・ブリン(グーグル創業者)
・ジェフ・ベゾス(アマゾン創業者)
・マーク・ザッカーバーグ(フェイスブック創業者)
・ビル・ゲイツ(マイクロソフト創業者)
・ジミー・ウェールズ(ウィキペディア共同創始者)
・ピーター・ドラッガー(経営学者)
政治家
・バラク・オバマ(アメリカ元大統領)
・ヒラリー・クリントン
・ウィリアム王子
俳優
・ジョージ・クルーニー
・ヒュー・グラント
歌手
・ビヨンセ
・テイラー・スイフト
プロ棋士
・藤井聡太
発明家
・トーマス・エジソン

など、これでも一部です。

GAFAのうちスティーブ・ジョブズ以外のメンバーがモンテッソーリ教育を受けていたことに驚きました。
世界の中心で活躍しているすごい人物ばかりですね。

モンテッソーリ教育では「敏感期」と「お仕事」が重要

モンテッソーリ教育では「敏感期」と「お仕事」が重要

モンテッソーリ教育は、子ども自らが「自分でできる力を伸ばす教育」です。

モンテッソーリ教育の内容で重要なのが、

・敏感期
・お仕事

で、この2つを組み合わせて教育を行います。

「お仕事」とはモンテッソーリ教育の活動のことを指します。

敏感期とは

敏感期とは、

社会生活で必要になる重要な能力や才能を習得する時期

になります。

子どもがある物事に対して強いこだわりをもつこの時期に、それを納得できるまで繰り返し活動させることが、子どもの成長にとって大事なことになります。

そして子どもにはいろいろな敏感期があります。

運動の敏感期

生活に必要な運動能力を身につける時期

期間 0~5歳

この時期に思う存分体を動かすことで、自分の体を自在に動かす能力を身につけていける。ちなみにここでいう運動とは、スポーツの動きではなく日常生活で必要な動きになります。

運動の敏感期で重要な項目は2つ。

・粗大運動:腕や脚など全身を使って体を動かす
・微細運動:指先を動かす

粗大運動は、ハイハイから歩行、走ったりしゃがんだり、飛んでみたりと普段生活で使う動きを養います。

微細運動は、つまむことに夢中になる時期。成長に伴い5本指から3本指でつかむ動きに変わってきます。この作業を満足いくまでやることができると自由に動く器用な手先になっていきます。例えば、鉛筆で書いたり、折り紙を折ったり。指は脳と直結しているので、脳の活性化にもつながります。

言語の敏感期

自分が生まれた環境で生きていくための言語を習得していく時期

期間 胎内~6歳

「言語の敏感期」は、じつはママのお腹の中にいる時から始まっています。なるべくお腹の子どもへ話しかけてあげるほうが言語の発達が早くなるようです。そして幼児は1歳過ぎからこちらの言っている意味がわかってきます。指さしで物の名前を知りたがるので教えてあげるとよいでしょう。

2歳ごろからは「話すことの敏感期」が始まるので、これまで吸収してきた言語を話しまくるでしょう。「これ、なーに?」と「なになに期」もはじまるので、答えてあげると物の名前をグングン憶えていきます。

4~5歳からはじまる「なぜなぜ期」は、物事の成り立ちにとても興味を持ち始める時期になります。「なんで?」「どうして?」としつこく繰り返し聞いてきて疲れる時期ですが、この時期に納得するまで親や先生が付き合ってあげると、子どもはわからないことがわかるようになるという快感を体験できる。そして、この体験はこれからの人生の「知的探求心」を大きく広げます。6歳ごろまでの限られた期間なので、辛抱強く大切に付き合うと良いでしょう。

また、全ての質問に正しく答えるのはさすがに大変なので、「なんでだろうね?」や「なんでだと思う?」と疑問形で返してみるのも良いでしょう。

秩序の敏感期

順序・所有・習慣・場所などに強くこだわる時期

期間 0~4歳(2~3歳がピーク)

【順序へのこだわり】
着替える時は必ず「パンツ→肌着→ズボン→Tシャツ」という順番じゃないとヤダと言う子どもは多いですよね。これは順序に非常に強いこだわりを持っている時期になります。ちょっとでも順番が違うと手がつけられないほど拒否反応を示します。これは自分で見通しを立てて、順番を決めて段取りをするを身につけていくための行動になります。

【所有へのこだわり】
「自分のもの」や「人のもの」という概念が理解できるようになるためにこだわる時期。最初は「自分の!」と強く主張するが、そのうち「自分のもの」と「人のもの」の区別がわかってくる。「パパの箸はこれ!」など、誰のものかということにたいして強いこだわりを見せる時期です。

【習慣へのこだわり】
「いつもやっていることをその通りに行動したい」というこだわり。この時期の子どもは、毎日同じ習慣を同じようにしないと気が済まないので、突然の変更があると激しく拒否します。保育園の帰りにママは買い物したいから、いつもと違う道順で帰ったら大泣き。なんてことよくありますよね。これは、いつもやっていることを習慣化することによって、「成長してからも生活リズムや学習習慣を整えていけるようになる」練習をしているのです。もしいつもと違う予定がある場合は、事前に子どもに説明してあげると良いです。

【場所へのこだわり】
決められたところに決められたものや人がいないと気が済まない時期。例えば、「この場所にはパパが座る!」「ここにはこのおもちゃを置く!」など。場所へのこだわりを思う存分できると、「筋道立てて考えられる論理性」と、「善悪を判断できる倫理観」を学べるようになります。

感覚の敏感期

五感(視覚、聴覚、触覚、嗅覚、味覚)が洗練される次期

期間 0~6歳

【前期(0~3歳ごろ)=無意識で記憶する時期】
「見て」「聞いて」「触って」「嗅いで」「味わった」すべての情報を五感で吸収していく時期です。
とにかくなんでも触りたがる時期で、「これって触ったらどういう感触なんだろう?」とワクワク感でいっぱいなんですね。思った瞬間に触ってますから。砂遊び、泥遊び、水遊び、いろんな食感のものを食べ、いろんなにおいを嗅ぎ、いろんな音を聴く体験をたくさんするとよいでしょう。ただ触ってはいけないものもありますので、マナーやルールをしっかり伝え、そうでないものはどんどん触らせ経験させてあげましょう。

【後期(3~6歳ごろ)=記憶させた情報を整理する時期】
この時期は、前期で吸収した情報を整理し、実際に比べたりするようになります。
例えば、「色が同じ」「模様が同じ」「形が同じ」など、「同一性」のものを注目するようになります。「おんなじ!」という言葉をよく言うようになります。「比較」もこの時期に始まります。「長さ」「大きさ」「高さ」「重さ」「音程」などを比較し、その違いにこだわりを見せるようになります。この時期は、おもちゃを大きいもの順に並べるなどの行動が見られたりします。一定の秩序のもとに「分類」して整理することもこの時期に覚えます。体の感覚器官は6歳ごろまでに完成するので、この期間になるべく多くの感覚を使うことで様々な情報を処理できるようになります。

数の敏感期

とにかく数えるのがうれしくて仕方がない時期

期間 3歳後半~6歳

集めたどんぐりを並べて数えたり、人の数を数えたり、この時期の子どもは数えることが大好きです。
数字にも興味をもち、自動車のナンバープレートやエレベーターのボタンの数字を順番に読んだり、数に対して驚くほどの吸収を見せます。数の敏感期を利用し子どもと楽しく数遊び出来れば、この時期に足し算から割り算までを覚えることができるでしょう。また、最初は「数と数字」「数と量」が一致していません。そのため、「いーち、にー、さーん…」と数えても、それが「3個」「3番目」と同じものだとは理解できていないのです。

覚える手順としては、

1.まず実際にあるものを数えることで量を見せる
2.次に数を表すシンボルである数字を見せる
3.そして量と数字を一致させる

文化・礼儀の敏感期

好んで挨拶をしたがる時期

期間 4歳後半~6歳

「自分が生きている社会(文化、風習、礼儀)に適応しながら、円滑に人間関係を築きたい」という欲求が芽生える時期です。
この時期に「ありがとう」「こんにちは」「はじめまして」などの挨拶が自然と言えるように、まず親が率先して手本を見せるといいでしょう。子どもはそれを吸収し、周囲の人を尊重し、きちんと挨拶することができるようになります。この時期の敏感期を大事にすることで、コミュニケーション能力が高くなります。余談ですが、メタ分析によると今の時代はコミュニケーション能力が高い人ほど年収が高くなるという統計が出ています。さらにこの時期は子ども同士で遊ぶ事にも強い関心を示します。親子で公園に遊びに来たのに、すぐに見知らぬ子と遊び始めたりします。これも円滑に人間関係を築きたいところからくるものです。親的には少しさみしいですが、成長しているんだという喜びも感じられるでしょう。

小さいものの敏感期

小さいものをしっかりずっと見ていたい時期

期間 1歳~3歳

この時期の子どもは、胎内では出来なかった「見る」というトレーニングをやりたくてしょうがないのです。
例えば、焦点を合わせて小さいものをよく見たかったり、動く小さいもの(アリの行列など)を目で追いたかったり、好奇心が止まりません。またこの時期は、微細運動の敏感期と重なるので、小さいものを3本指でつまみたいという欲求も出てきます。

書くことの敏感期

微細運動の敏感期に合わせて「書きたい!」という強い衝動が現れる時期

期間 3~5歳

この時期の子どもは、文字になってなくてもとにかくなんでも書きたいと思っています。
書きたいと思っている時期に文字を教えるとスムーズに習得できます。また書くことの敏感期が来ていないのに無理に教えるのは、書くことが嫌いになってしまうので逆効果です。子どもがやりたいと思った時が、成長できる時なのです!

読むことの敏感期

読むことが楽しくて仕方がない時期

期間 4~6歳

自分の名前を一文字でも見つけると「『あ』って書いてある!」など反応します。
この時期に文字を教えると、あっという間に覚えてしまうでしょう。

イヤイヤ期などもこの時期にやってくる

期間 2~3歳ごろ

いつもと帰り道が違う。いつもとスプーンが違うと「イヤイヤ!」「イヤイヤ!」。ママを困らす子育ての永遠のテーマですね。イヤイヤ期は秩序の敏感期の影響が強くこだわりにでます。そのこだわりは、追求すればするほど子どもの将来の成長へとつなげることができます。イライラした時も「これはもしかすると敏感期かも?」「敏感期キター!うちの子が成長するんだー!」という視点で見れれば少しは気持ちが楽になると思います。

イヤイヤ期を乗り越える対処法をこちらの記事に載せています。

子育てって大変ですよね?「イヤイヤ期」全盛のお子さんを育てている親御さんは特に感じているでしょう。いつもイライラ。気分は憂鬱。そんな「イヤイヤ期」と格闘しているパパママに、今回の記事は少しでも子育てが楽になる為の方法を載せています。

年齢別に合わせた「お仕事」がモンテッソーリ教育の活動

モンテッソーリ教育には個々の発達に合わせて行う「お仕事」があり、前期(0~3歳)と後期(3~6歳)に分かれます。
※「お仕事」とはモンテッソーリ教育での活動のことを指します。

前期(0~3歳)

0~3歳までの前期は「吸収する精神(無意識)」の時期と呼ばれ、人生の中で最も吸収力が強く、人間社会に適応していく能力を獲得していきます。歩いたり、話したり、基本的な動きができるようになります。そしてモンテッソーリ教育には「子どもの自己教育力を発揮させる7つの教育環境」が用意されています。

粗大運動の活動

運動能力の獲得は、子どもの自立への第1歩です。自分の身体を思い通りに動かす能力を獲得するため、欲求のままに全身を動かします。ここでいう「運動」はスポーツの動きではなく、ハイハイから歩行までの日常生活で必要な動きになります。また、大人がその援助をしっかりしていきます。

微細運動の活動

主に「つかむ」「運ぶ」「離す」など手、指を使って行う運動。前期のこの時期は、子どもは握ったりつまんだり夢中になる時期です。最初は5本指でつかむ練習をして、成長に伴い3本指や2本指の動きになってきます。3本指を満足いくまで使うことで、自由に動く器用な手先になっていきます。指は脳と直結しているので脳の活性化にもつながります。

日常生活の練習

粗大運動と微細運動を組み合わせることを目的とし、歩くことからボタンの付け外し、料理に洗濯など実生活の練習をします。モンテッソーリ教育では着衣枠という教具を使ってボタンやファスナー、バックルなどを繰り返し練習します。いくつもの動作から成り立つ日常生活の動きは、体全体を使う非常によい練習です。また日常生活に参加することで社会性も養えます。

言語教育

子どもは「話し言葉の敏感期」にしたがって、自分の周囲で話されている母語を本能で獲得していきます。言葉の量や質はまわりの環境に左右されるので、適切な時期にたくさんの言葉に触れることが出来れば、子どもの語彙力は開花していきます。

感覚教育

子どもには無意識に五感(視覚、聴覚、触覚、嗅覚、味覚)を吸収する時期があります。この時期に興味に合わせた教具や周囲の環境に触れたりすることで、五感を発達させ子どもの知性を養うことができます。

音楽

音楽は世界共通で自然と体を動かしたり、楽器を鳴らして楽しむことができます。聴いて、歌って、演奏して、リズムに合わせて踊ってと、子どもは自由に表現して体の動きを覚えていきます。

美術

表現力豊かな子どもたちは自由にアートを楽しみながら、目と手の協応動作を獲得します。クレヨンや粘土をこねたりすることにより、微細運動の練習にもなります。

後期(3~6歳)

「意識の芽生え」の時期と呼ばれ、前期で無意識に吸収した運動や経験などを「意識的に整理、秩序化」します。
後期には主に5つの教育環境が用意されています。

日常生活の練習

目的は「運動の完成」です。大人のマネをしたがる「模倣期」と「運動の敏感期」を利用して、自分の体を意志どおり動かせる能力を身につけます。具体的には「包丁を使って切る」「コップに水を注ぐ」「ボタンをかける」「洗濯をする」など実生活で行う練習をします。

感覚教育

小さな物を見つけたり、かすかな音を聞きつけたり、微妙な匂いや味を区別するなど、3歳を過ぎた子どもは感覚器官がほぼ発達を遂げており、さまざまな感覚刺激に対して敏感です。その「感覚の敏感期」を利用し、意識して感覚器官を使って練習する。感覚器官が洗練されれば、練習により外界から精確でバラエティに富んだ情報を得られるようになり、知性や情緒が発達します。また感覚教具を使うことで「ものを観察する能力」「ものを考える方法」を身につけられるようになります。「感覚教育」は「言語・算数・文化教育」という知的教育分野の重要な基礎を担っています。

言語教育

子どもは「言語の敏感期」の時期に身の周りの環境で話されている言葉を母語として獲得します。
「言語教育」は、子どもの言葉の発達段階に合わせて語彙を豊かにすることから始まり、最終的には文法を身につけるまでに至ります。

算数教育

「算数教育」では、ただ単に数を唱えるものではなく、数量を具体物で表し、手で扱える教具を用いています。「算数教育」を「数の敏感期」の時期に行うことで子どもはスムーズに算数の基礎を学ぶことができるようになります。

文化教育

「文化教育」は「言葉」と「数」以外の子どもの興味を対象とした幅広い分野で、小学校で習う社会や理科に相当する分野を扱います。
上記の4分野が統合された総合学習としても考えられます。

保育園・幼稚園でのモンテッソーリ教育への取り組み方

保育園・幼稚園でのモンテッソーリ教育への取り組み方

モンテッソーリ教育を取り入れている保育園・幼稚園は意外とあります。
特徴としては、「5つの教育環境」と「縦割りクラス」です。

5つの教育環境

・日常生活の練習
・感覚教育
・言語教育
・算数教育
・文化教育

お仕事を自分で選び、好きな教具で好きなだけ活動を繰り返し、教えてほしい時だけ先生にサポートしてもらいます。子どもが集中している時は周りの先生は静かに見守り、個性に応じて対応を柔軟に変えていきます。モンテッソーリ教育は一日中屋内でお仕事をしているイメージですが、外遊びや自由時間なども設けています。

縦割りクラス

日本で取り入れられているのは年齢別保育になりますが、モンテッソーリ教育は縦割りクラスになります。縦割りクラスでは、1つのクラスに3~6歳(後期)の異なる年齢の子どもたちが集まります。上の子は下の子を守ったり教えたりすることで責任感が芽生え、大人に褒められたら自己肯定感が高まります。下の子は上の子に憧れ、自分が年上になったらあんな風になりたいという感情がうまれ、お互いを認め合える関係ができやすくなります。また0歳~の「ニドクラス」、1歳半~2歳半の「インファントクラス」のような保育園・幼稚園入園前のクラスが用意されている園もあります。

モンテッソーリ教育のメリット

モンテッソーリ教育のメリット

モンテッソーリ教育で得られるメリットはさまざまありますが、その中でも代表的なものをあげていきます。

自立できる

異年齢の子どもたちとかかわることで、自分の意見を自然に持ち、自分のことは自分ででき、個性が伸びやすく、コミュニケーション能力の高い子どもになる。

感性が育つ

自分の好きなものに触れ、刺激を受け、自分の感じたように行動できる環境があるため。

積極性が身につく

自分の好きな作業を自分の意志で決めて行えるため、やりたいことをとことんやり尽くす積極性が生まれる。

集中力が鍛えられる

モンテッソーリの教具には自然と夢中になれるものが多く、まわりの教育者がその作業を妨げない環境を整えるため。

社会性が身につく

自由な教育環境なため、みんなが相手の個性を認められるようになる。

情緒が安定する

自分のやりたいことを達成できる為、心に落ち着きが生まれ情緒が安定する。

モンテッソーリ教育のデメリット

モンテッソーリ教育のデメリット

優れた教育方法にも少なからずデメリットは存在します。
ですが、デメリットは対策をとることが出来るのでそこまで気にする必要はありません。

協調性が薄れる

子どもの個性や自主性を尊重する教育なので、まわりの同世代の子たちから見ると少し浮いているようにみえるかも。でも子どもは順応性が高いので、しばらくすれば新しい環境にも慣れやすいです。

活発な子にはあまり向かない

屋内で行われる作業が多いため、外で走り回りたい子には物足りないかも。これも園の帰りや休みの日に公園などでいっぱい遊ばせてあげると良いでしょう。

モンテッソーリ教育を受けられる保育園・幼稚園

モンテッソーリ教育を受けられる保育園・幼稚園

オルタナティブ教育であるモンテッソーリ教育は、認定園として認める制度がないのが現状です。子どもを園に通わせたいが、何を基準に選んでよいかわからないと思います。

そういう場合は、下記のサイトを参考にしてみるとよいかもしれません。

日本モンテッソーリ教育綜合研究所には付属の「子どもの家」があり、1歳半前後~小学生までのクラスがあります。

東京国際モンテッソーリ教師トレーニングセンターでは、3か所付属園があります。

もちろん協会付属の園以外にも、モンテッソーリ教育を取り入れている保育園・幼稚園は全国にもあります。

こちらに各都道府県別に調べられるサイトがありました。

≫ 全国 モンテッソーリ保育園・幼稚園一覧

日本モンテッソーリ教育綜合研究所が掲載しているリストもありましたので参考にしていただけると思います。

選ぶ時は必ず見学に行こう

モンテッソーリ教育を取り入れているけど、想像していたイメージと違う場合もあると思います。ですので、園を選ぶ時は必ず見学することをおススメします。評判が良い園も実際に体験したら良くないと感じる場合もあるかもしれません。

見学時にここだけは確認すべきポイント

【先生の接し方】

・子どもの個性を大事に、一人一人に柔軟に対応できているか
・教え方は的確か
・「ダメ!」と言っていないか

【教具や室内の環境】

・物がいつもと同じところに整理整頓されているか

最低限ここだけはチェックした方がよいポイントだけ載せてみました。

家庭で簡単にモンテッソーリ教育を取り入れる方法

ここまで見ていただいて、モンテッソーリ教育に興味を持たれた方も多いと思います。しかし、家や職場の近くにモンテッソーリ教育を受けられる施設がない場合も多いんですよね。東京23区内などは施設も割と多いのですが、地方にはまだモンテッソーリ教育があまり広まっていないのが現状です。それに、よくわからない教育の場に通わせるのも少し不安があるでしょう。

そんなあなたは、まずは家でできる簡単なモンテッソーリ教育をおススメします!

家でモンテッソーリ教育って難しくないの?って思われるかもしれませんが、「子どもが自主性を伸ばせるように、大人が環境を整えてサポートする」という、モンテッソーリ教育の基本思想だけ考えてあげられれば誰でもできます。

またこちらの記事にサポートの取り組み方やポイントを載せています。

子育てって大変ですよね?「イヤイヤ期」全盛のお子さんを育てている親御さんは特に感じているでしょう。いつもイライラ。気分は憂鬱。そんな「イヤイヤ期」と格闘しているパパママに、今回の記事は少しでも子育てが楽になる為の方法を載せています。

100円ショップでできるモンテッソーリ教育

今回は我が家でも子どもがハマっているモンテッソーリ教育の一部をご紹介します。

丸シールを貼って遊ぼう!

家庭で簡単にできるモンテッソーリ教育「丸シール貼り」

その名の通り、イラストに丸シールを貼っていく遊びです。丸シールはセリアやダイソーなどの100円ショップで購入し、丸シールを貼る台紙はインターネットから無料でダウンロードするだけ。「モンテッソーリ 丸シール」「丸シール 台紙」などで検索すればたくさん出てきます。(※著作権侵害にはご注意ください)

やり方もいたってシンプルで、

1.最初は大きいシールで貼る数が少ないものからやってみる
2.細かい作業が出来るようになってきたら、小さいシールに挑戦

それだけです。

丸シールをやり遂げるにはかなりの集中力が必要ですが、そのぶん達成感を大きく感じることができるでしょう。また、できていく過程が見られるので「ここまでできた」「あとこれだけだ」と見通しを立てることも出来ます。指先に神経を集中させるので、運動の敏感期の微細運動へとつながり、数を数えながら貼ることで、数の敏感期にも効果的です。

台紙はこちらから無料ダウンロードさせていただきました。感謝です!

100円ショップが家から遠い方は、ネットから丸シールが購入できます。
丸シールは意外と大量に消費するので、このくらいの枚数あったほうが何回も注文しなくて済みます。
カラーバリエーションが豊富なので貼るのが楽しくなりますね!

マグネットの数合わせ

家庭で簡単にできるモンテッソーリ教育「マグネットの数合わせ」

ホワイトボードに書かれている数字と、同じ数字が書かれた磁石をマス目に入れる遊びです。丸いマグネットとホワイトボードも100円ショップなどで入手できます。まずホワイトボードに油性のマジックでマグネットが1つづつ入るマス目を書き、次に丸いマグネットに数字を書きます。用意はこれだけです!マグネットを取ったり置いたりするのは、3本指を使う微細運動のトレーニングになります。まだ数字や文字に興味がない子はマグネットをくっつけることだけに関心を示すかもしれません。そういう場合は「数字の上に載せるの!」と無理強いするのではなく、子どもがやりたい遊びをやらせてあげましょう。きっと遊んでいるうちに、数字や文字への興味が湧いてきます。数字を仮名に変えて遊んでみるのもおもしろがります。

100円ショップに行くのが大変な方はこちらで購入できます。
マス目を書くのは油性マジックのほうが落ちなくていいですよ!

マグネットはカラーも選べます!

今回は2点ご紹介しましたが、家でできるモンテッソーリ教育はたくさんあります。
コストをかけず、子どもが自己成長力を伸ばすことができれば家計も助かりますしね!

インターネットで知育おもちゃを購入する

モンテッソーリ教育の代表的な教具は、インターネットから購入することもできます。
ここではモンテッソーリ教育での代表的な知育おもちゃをご紹介します。

感覚教育によい教具

ピンクタワー
1辺が1cmから10cmまで1cmずつ大きくなっている10個の木製の立方体の教具です。目で見て、大きい、小さい、重い、軽いや、順番や数の数え方、色彩感覚などを養える。全部積み上げた時の達成感も味わえます。

色板
人間の「五感」で約80%を占めているのが「視覚」で、その中でもほとんどの情報を子どもは「色」で判断しています。明度の違うカラフルな板を並べる色板は、色を見比べて違いを学び、色彩感覚を身につけることができます。この時期の子どもの脳は色によって発達が進むので、なるべくたくさんのカラフルな色を見せてあげられるとよいでしょう。

言語教育によい教具

絵合わせカード
物には名前があり、文字があることを知る経験ができる教具です。また文字への関心が高まります。

単語ならべ
読み方、書き方を覚え、楽しく語彙力を増やせる教具です。言語の敏感期の時期に単語ならべで遊ぶと、簡単に文字や言葉を覚えることができます。

算数教育によい教具

金ビーズ
1、10、100、1000の量と数字、数詞の関係を理解でき、子どもが数学の基礎を学べる教具です。また数の敏感期が来た時に楽しく学ばせることができれば、加算、減算、乗算、除算など小学生に入ってから学ぶようなことまで覚えることができます。

文化教育によい教具

世界地図
地理の本質を理解しながら、パズルによる色彩判別能力・図形認識能力・記憶力・空間認識能力などの効果も同時に得られます。

時計
数字と時間との関係性を理解できるようになります。

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大人のサポートの仕方

モンテッソーリ教育での、大人のサポートの仕方

子どもと接する時にどのようにすることが適切なのか悩みますよね。
モンテッソーリ教育の教育方針でも書きましたが、子どもの「自己教育力」を伸ばすために、大人が環境を整え見守ることが大事になってきます。

まずは、

整理整頓する

いつも使うものが同じところにないと子どもは怒ります。それは場所や順序にこだわる秩序の敏感期が作用しているからです。子どもが活動する環境が行動しやすいように、おもちゃの場所や日常生活で使うものなどを常に同じ場所に整理しておくとよいでしょう。

子どもを観察する

とにかく子どもがやっていることを観察してみましょう。ポイントは、子どもの研究者になったつもりで、「何が好き」「何をしたいの?」「なぜそれをしているの?」「何で遊ぶのが楽しいの?」など、いつも子どもがしていることをのぞいてみましょう。そうすることで、今子どもが夢中になっていることがわかってきます。夢中なものがわかったら、大人は活動できる環境を整え見守ってあげましょう。

子どもに選ばせる

遊ぶもの、遊び方など、なんでも子どもに自由に選択させましょう。自ら行動し選択することで、子どもは自分のことは自分でできる、自立した人間へと成長していくでしょう。

集中している時は声をかけない

子どもが集中している時は能力を吸収している時だと思って見守っていてください。その最中に声をかけてしまったら、せっかくの成長を逃してしまうので。子どもから話しかけてきた時は、愛情たっぷりに応えてあげましょう。

間違っていても直さない

子どもが必至で考えている横から親が「ここはこうだよ!」とつい教えてしまいますよね?でもこれ子どもの成長にとって良くないんです。簡単に答えを教えてしまうと、子どもが自分で試行錯誤する機会を奪ってしまうことになります。もし子どもがその教具を間違って覚えてしまっていたとしても、それでも直さないほうが最終的に良い結果につながります。例えばその間違いに気づくのに1年かかったとしても、自分で解決させたほうがよっぽど身につくのです。それに、教えてばかりいると「わからなくてもパパやママがやってくれる」と考えるようになってしまいます。

「教えて」と言われるまで教えない

人間は失敗を繰り返して学習する生き物なので、なるべく子どものうちに失敗を多く学んでおいたほうが良いです。
「失敗をする」→「新たなやり方を見つける」→「もう1回最初からやってみる」。この一連の動作を繰り返すことで、自分で1番良い方法を見つけることができます。ほんとにわからなくなって子どもがイライラしてきたら、まずは「どうしたの?」と聞いてみましょう。そうすると、「出来ない」とか「わからない」「教えて!」と言ってくるかもしれません。子どもが「手伝って」のサインを見せるまでは、見守るほうが「やる気のある子ども」に育ちます。大人が状況を判断し、見守ることが大切です。

説明する時はゆっくりと伝える

子どもにとって親の行動は、まるで新幹線のように早く感じているのです。だからわからないところを説明する時は、ゆっくり丁寧に説明しましょう。また、「それは1だよ!」というふうに伝えると「それは1だよ!」で覚えてしまうので「1(いち)」と伝えましょう。

もう一つポイントは、

・口で説明する時は、身振りはつけない
・身振りで説明する時は言葉を使わない

を心がけましょう。

ただでさえ大人の行動は新幹線のように早いのに、言葉と身振りを同時にされたら子どもは追いつきません。
どちらもゆっくりわかるまで何度でも繰り返して説明してあげましょう。

「すごーい!」と過剰に褒めない

子どもが何かするたびに、つい嬉しくて「すごーい!」とか言っちゃいますよね?
でも何度も失敗してようやく出来るようになった子どもにとっては、「これだけ練習したんだから出来て当たり前」と思っているようです。そして子供は、親に褒められるより「認めてもらえる」ほうが嬉しいのです。

例えば子供がパズルを完成させた場合には、

「そうだね。できたね!」
「よかったね!」

と「共感」してあげましょう。

褒める=上から目線
共感=子どもと同じ目線

です。

まとめ:モンテッソーリ教育は敏感期を利用した「自主性のある子どもを育てる」ことを目的とした教育

今回はモンテッソーリ教育について解説してきましたが、いかがでしたか?

モンテッソーリ教育は敏感期を利用した「自主性のある子どもを育てる」ことを目的とした教育です。

そして今回この記事を書くにあたって、あらためて子どもの可能性って無限大なんだなと考えさせられました。海外では広く普及しているモンテッソーリ教育でも、日本ではまだほんの一部でしか導入されていないのが現状です。こんなよい教育が昔からあるのに普及されないのが悲しいところです。

いつかモンテッソーリ教育が日本中であたりまえに広まる日が来たら、世界を変えるような素晴らしい発想をもつ人々が増えていくのだろうなと思う今日この頃です。

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