ネットでスノーボードの板を購入する場合、プロショップと量販店などの違いでエッジのダリングがされていない場合があります。
新しい板は、滑走に関係ないエッジまで尖った状態になっていて危険を伴います。
もし購入した板がダリングされていなかったら、専門店へチューンナップに出すという方法もありますが、ダリングは意外と簡単なので、一度ご自分で挑戦してみることもオススメします!
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今回の記事は、基本的なダリングのやり方を画像付きでご説明します^^
目次
スノーボードのダリングとは
ダリングとは?
使わない余分なエッジを丸める作業のことを言います。
なぜダリングをする必要があるのか?
万が一他人と接触した時や、転倒してしまった時に、尖ったエッジにぶつかりケガをする恐れがあり危険だからです。鉄で出来たエッジは刃物と同じ。もしそれを人に当ててしまったと思っただけでゾッとします。
ケガを最小限に抑えるためにも、ダリングはスノーボードをする上でのマナーのようなものです。
ダリングしていないエッジで事故が起きるのは大抵、
- 衝突した時にケガをさせてしまう
- リフトに乗っている時に、隣の人の板を傷つけてしまう
- リフト待ちで前の人の板を傷つけてしまう
などが多いです。
また余分なエッジが尖っていると、ボードコントロールが難しく逆エッジになりやすいという理由もあります。
どの部分をダリングすればよいか?
基本的なダリングでは、有効エッジの外側を削ります。
ここで言う基本的なダリングとは、あくまで他人と接触してしまった時のケガを最小限に抑えるためのマナー的なダリングのことを指します。
滑りのスタイルによって、ダリングのやり方はさまざまあります。
例えばグラトリやジブメインの人だったら、有効エッジの内側まで滑りに合わせて削る場合もありますし、カービングメインやレーサーなどの場合は、さらに細かい微調整をしています。
ですのでこの記事では、あくまで有効エッジの外側を削ることに重点を置いて説明します。
ダリングに必要な道具
スノーボードのダリングに必要な道具は、ホームセンターや100円ショップなどで簡単に手に入れることができます!
ファイル(鉄ヤスリ)
ファイルとは鉄ヤスリのことです!鉄ヤスリは簡単にエッジを削ることが出来ます!
テープ
テープはダリングする範囲をわかりやすくするために使います。目印代わりなだけなので粘着性はあまりないほうがよいと思います。僕は100均の養生テープを使ってます。あと透明だと見づらいのでカラーテープをオススメします!
マット
ダリングは鉄のエッジを削るため鋭利なカスがこぼれます。必ず作業する下に何かしら敷いたほうがよいです!僕の場合、ダンボールやブルーシートなどを敷いています。
道具はすべてホームセンターや100均などで揃えることができます!ちなみに、すべての工程を紙ヤスリだけで作業することもできます^^
ダリングの手順
1.板を床に立てる
床に接している部分が、有効エッジと使わないエッジの境い目になります。
2.有効エッジの境い目に目印をつける
5~6cmくらいにカットしたテープを用意します。
境い目にテープを貼り、どこからエッジを丸めればよいのかわかりやすくします。板の内側から境い目にそってテープをズラしていきます。この時粘着面を上にしましょう!
それ以上テープが進まなくなったところが有効エッジの境界になるので、そのままテープを貼ります。
3.使わないエッジを丸める
ファイルをエッジにたいして斜めにあて、軽く一方向に動かすだけでエッジは削れます。ゴリゴリ削るのではなく、2~3回程度で軽くならすように削るといいです。
軽く丸まっていれば良いので、特に技術は必要ありません!
勢いよくダリングをすると、滑って手を切ってしまう恐れがあります。
軍手などを着けるとより安全に作業ができます。
4.エッジのささくれを滑らかにする
ファイルをかけるとエッジがギザギザになる場合があります。消しゴムタイプのラストリムーバーやダイヤモンドシャープナーなどで軽くこすり、ささくれ状になった面をスベスベに整えます。
この作業は紙ヤスリでもできますし、すでに滑らかならやらなくても大丈夫です。
ダリングをして安全にスノーボードを楽しみましょう!
どうでしょう?エッジのダリング、出来そうじゃないですか!
ダリングは、スキー場でみんなが楽しく滑るためのマナーの1つです。
ただダリングをしたからと言って、人にぶつかればケガにつながります。
ケガをさせないように、ケガをしないように。
みんなが気づかい合って、安全にスノーボードが楽しめると最高ですね^^