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最近カービングやグラトリなどの最中によく逆エッジになりそうになります。原因は、ロッカーボードからキャンバーボードに変更したことによる感覚の違いにありました。
現在はフラット形状に近いハイブリッドキャンバーのボードを使っていて、ダリングはしているがビベリングはしていない状態で滑っていました。
※ダリングについては過去記事をご参照下さい。
以前のロッカー形状の板はエッジが抜けることが多く、その感覚に慣れてしまい今回のハイブリッドキャンバーでは逆エッジになることが増えてしまいました。(単純に滑り方が下手という理由もありますが、そこはスルーします!)
とくにカービングやグラトリをする時にエッジの引っかかりを早く感じていました。個人的には、エッジが雪面に刺さるまでにもう少し時間(遊び部分)がほしい。
そこでビベリングをしてもらうために、札幌のスノーボードショップMOJANEさんにエッジチューニングをお願いしました。今回の記事は、エッジチューニングをして滑りがどう変わったかを解説していきます。
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スノーボードのエッジのビベリングとは
エッジ角度を調整(削る)して、ターンやトリックのキレや操作性を調整する作業
ビベリングをしていないエッジは、基本初期設定は直角(90度)になっています。もちろんこのまま滑ることは可能ですが、真っ直ぐ滑るだけでもエッジが雪面に触れている状態なので逆エッジのリスクが高くなります。
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そこで自分の滑りたいスタイルに合わせてエッジの角度を調整していきます。カービングなどでキレを出したい場合はサイドエッジの角度を調整する。逆エッジなどでエッジに引っかかりを感じる場合やトリック重視の人などは、ベースエッジを調整して操作性を高めたりします。角度の調整は、0度から2度くらいが一般的です。
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今回施工していただいたエッジチューニング
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・ロッカーボードに慣れてしまったので、カービングやグラトリ時のエッジの引っかかりを修正したい
・カービングやトリックの時に、エッジが雪面に刺さるのが早いのでもう少し遊びがほしい
・フリースタイルが好きでグラトリ70%、カービング30%くらいに適したセッティングにしたい
・ノーズ / テールのダリング部分から有効エッジの入りにかけ、なめらかに削られていた
・バリやエッジのギザギザなどがシャープに整えられていた
・ジブやグラトリ、パウダーなどに適した鈍角(サイドエッジ1度、ベースエッジ2度)にビベリング
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実際に乗ってみた感想
ノーズ / テールから有効エッジにかけてなめらかにダリングがされていて、エッジの引っかかりがかなり軽減され逆エッジのリスクが減りました。またエッジのバリや劣化部分も逆エッジのリスクにつながりますが、合わせてキレイにチューニングされていてターンにキレを感じました。
ビベリングは見た目ではほぼ変化はわかりませんが、実際に滑ってみると明らかに違いがわかりました。ベースエッジを削ったことによってエッジの引っかかりがなくなり、グラトリでの取り回しの良さが段違いに上がりました。またベースエッジを削り鈍角になった分、サイドエッジを削りエッジに角度をつけ抜けを防いでくれています。その結果、スムーズな入りができ自分好みのカービングができるようになりました。
エッジのビベリングは逆エッジのリスクを防ぐ効果だけではなく、スノーボードの上達に必要なチューニングだということがわかりました。
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今回エッジチューニングしていただいたお店
MOJANE(モジェーン)
北海道札幌市中央区南3条西1丁目12番地2F
札幌と言えばMOJANEと言われるくらい有名なスノーボードショップです。まるで新しいボードを手にしたような乗り心地の違いに驚きました!とても信頼できるお店です。
モロさん、この度は素晴らしいチューンありがとうございました^^
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